キムヨナを通してレ・ミゼラブルを知る その4

投稿者: | 2013/04/19

アンチ目線です。注意!!

最後は、アン・ハサウェイが演じてアカデミー助演女優賞を受賞したファンティーヌです。
ファンティーヌは美しい髪と前歯を持つ美女。孤児で、10歳で農家の出稼ぎ、15歳でパリでお針子になり、老学生フェリックス・トロミエスとの間にコゼットをもうけます。
トロミエスが突然故郷に帰ってしまい、3歳のコゼットをテナルディエ家に預けてジャン・バルジャンの工場で女工として働きますが、女工仲間から疎まれ、隠し子がいることがばれて解雇されます。
テナルディエからのコゼットの養育費の催促に、ファンティーヌは美しい髪を売り(映画のCMで流れているシーンですね)、前歯(!)も売り、それでも足りずにとうとう売春婦に身を落とします。
5年後、ジャン・バルジャンに救われたファンティーヌは、工場の解雇のことでジャン・バルジャンを憎みますが、誤解が解けてジャン・バルジャンはファンティーヌとコゼットの身請けと再会を約束します。
胸を患い手の施しようのないファンティーヌはコゼットとにの再会を心待ちにしていましたが、ジャン・バルジャンが実は徒刑囚と知り、コゼットと会えないと知ったファンティーヌはショック死してしまいます。

悲劇ですね。でも演じませんよね、売春婦・・・かの国を少しでも知ってる観客から失笑を買いそう。
それに動画を見る限りそれほど悲愴な感じではないですけど。
ところで「レ・ミゼラブル」とは「悲惨な人々」という意味だそうです。寡婦となった姉の7人の子供のためにたった1本のパンを盗んで5年の刑を言い渡され、4度も脱獄を図ったため、19年間もの歳月を監獄で過ごすことになったジャン・バルジャン。

「レ・ミゼラブル」の序
法律と風習とによって、ある永劫の社会的処罰が存在し、かくして人為的に地獄を文明のさなかにこしらえ、聖なる運命を世間的因果によって紛糾せしむる間は、すなわち、下層階級による男の失墜、飢餓による女の堕落、暗黒による子供の萎縮、それら時代の3つの問題が解決せられない間は、すなわち、ある方面において、社会的窒息が可能である間は、すなわち、言葉を換えて言えば、そしてなおいっそう広い見地よりすれば、地上に無知と悲惨とがある間は、本書のごとき性質の書物も、おそらく無益ではないであろう。

1862年1月1日
オートヴィル・ハウスにおいて
ヴィクトル・ユーゴー

下層階級による男の失墜、飢餓による女の堕落、暗黒による子供の萎縮

つまり、もっとパンを!もっと食べ物を!もっとよい暮らしを!もっと加点を!もっと謝罪と賠償(ry
それって演技も表現もいらないかの国の人たちの素では・・・ゴニョゴニョ


もっと加点を!


もっとちょうだい!もっともっと!

やっぱりテーマがよく分かりません。
アン・ハサウェイがアカデミー賞の助演女優賞を受賞したし、話題性だけで曲を選んで何にでも合うワンパターン演技にくっつけただけじゃないの?