キムヨナを通してレ・ミゼラブルを知る その2

投稿者: | 2013/04/18

アンチ目線です。注意!!

前記事のブログ主様も、キムヨナのココがこうだから素晴らしいともう少し具体的に書いてくださればいいのに。せっかく検索上位なんだし。
それはともかく。

YouTubeでキムヨナのワールドのフリーの動画を見ましたが、やっぱりテーマがよく分かりません。
アン・ハサウェイがアカデミー賞の助演女優賞を受賞したし、話題性だけで曲を選んで判子演技にくっつけただけじゃないの?いちアンチの目線だとこう思うわけです。

『レ・ミゼラブル』のあらすじはウィキペディアで ⇒ レ・ミゼラブルあらすじ

さて、キムヨナが表現しているのは『コゼット』という人物らしいので、コゼットについて。ちなみに助演女優賞のアン・ハサウェイはコゼットの母ファンティーヌ役です。


1879年-1882年出版のユーグ版のために画家エミール・バヤールによって描かれたコゼットの木版画(ウィキペディアより)

『レ・ミゼラブル』を読んでなくても知っている木版画です。最初に見たとき、貧しい女の子がどぶさらいをしているのかと思いました。だからキムヨナの衣装がねずみ色なのね、と。
虐待されて育ったコゼットはこのとき栄養不良で6歳児にしか見えない8歳の少女です。幼い幼いとさんざん言われる真央ちゃんと比べられるキムヨナの演じるのが8歳の少女ってことはないでしょう。

3歳で母親からテナルディエ一家に預けられたコゼットは、虐待されて育ち、ネクラで貧弱な少女です。しかし8歳でジャン・バルジャンに引き取られて、今まで知らなかった愛情を初めて注がれます。
ジャン・バルジャンは自分の生活を切り詰めてもコゼットに愛と教育を与え、コゼットは何不自由なく美しい女性に育ちます。やがてパリで弁護士をしながら暮らす青年マリユスと恋に落ちて結婚し、百万長者のポンメルシー男爵夫人となります。

あれ?コゼットは幸せな女性のようですね。
深い愛情を注ぐジャン・バルジャンとマリユスの板挟みになる展開があるようですが、養父と恋人とのドロドロ三角関係愛憎劇なんでしょうか?
ジャン・バルジャンが抱くのが娘を嫁に出す父親のメランコリーだけなら、娘を持つ父親なら誰でも味わうようなお茶の間的感情を、あんなジャンジャジャーン!と大層な音楽で表現しないでしょうしね。
しかしウィキペディアでは、

彼女のモデルは若き日のユーゴーの夫人アデールと愛人の女優ジュリエット・ドルーエである。コゼットの美貌と彼女への愛情は、若き日のユーゴーを惹きつけたアデールのそれと符合するし、幼少のコゼットの境遇は、両親と別離して非道なおじに育てられ、結局修道院に入ったジュリエットのそれと一致している。愛人がたくさんいたユーゴーだが、二人は特別な存在であったがゆえに、その分身ともいえるコゼットには幸福であってほしかったのだろう。その証拠と思われるのが、ふたりの結婚式の日である。コゼットとマリユスが結婚した1833年のマルディ・グラはユーゴーとジュリエットが正式に愛人関係を結んだ日である。本来ならば1833年のマルディ・グラは2月19日であるが、本作では2月16日となっている。(ウィキペディアより)

だそうです。やはり幸せな女性のようですが・・・・・

もう一度キムヨナのフリーの演技を見てみましょうか。コゼットをどう表現しているのか。

【つづく】