羽生選手のカウンター3A

投稿者: | 2015/01/12

羽生選手のSPでの、カウンターからの3Aのコマ割り画像です。
簡単そうに見えて難しいこんなことやってます(=´ー`)ノ

後ろ向きでアウトサイドエッジで滑っているので、カーブは黄色の矢印の方向です。そのカーブとは逆回転でバックからフォアにターンします(赤い矢印)。
ターンの後もアウトサイドエッジで、そのまま3Aの踏み切りです。

ニュートン力学で言うところの運動の第一法則で、物体は外部から力が加わらない限り、同じ方向への運動を続けようとします。慣性の法則というやつですね。
電車など乗り物に乗っていて急ブレーキがかかると進行方向に引っ張られて転びそうになりますが、あれも慣性の法則。進行方向への移動という運動を続けようとするので、すぐには止まれません。
運動の方向を変えるには、それだけの力が必要になります。
『同じ方向への運動を続けようとする力』を打ち消して、方向を転換しているわけです。って、説明合ってんのかな(^▽^;)

後ろ向きにアウトサイドエッジで滑っているので、時計回り方向にカーブを描くのが自然な動作です。そこに逆回転(反時計回り方向)でターンをするので、それだけ負荷が掛かります。
ルッツジャンプと同じ理屈ですよね。

羽生選手のカウンター3A」への2件のフィードバック

  1. 匿その1

    3Aや4回転のような高難度のジャンプを跳ぶのって
    それなりに助走スピードが必要なんだけど
    カウンタってジャンプ跳ぶ直前に向きを変えるから
    それだけで助走スピードがなくなっちゃうんだよね。
    それと主様の書かれてるように
    同じ方向に運動を続ける力を打ち消す+方向転換
    ほとんど助走レス+↑2点でジャンプを跳ぶ形になりこれが超難しいらしい。
    確かGOEの評価で予想外の入りってのがあったと思うけど
    この点が評価されてるのだと思う。
    羽生君の3Aとイーグルへの流れも綺麗ですね。
    なんて私もまだよくわかってないのですが、
    このコマ割りは勉強になります。

  2. mikan     

    詳しい説明ありがとうございます!
    カウンターの前、片足で滑って、そのままカウンターの難しいターンをしてるところ、すごいなーと思いました。(GPFの映像が1番わかりやすいかな?)4Tの後も着氷した足でしばらく滑ってたし。
    流れるように自然に難しいことをやってるので、本当に指摘されないとわかんないです。

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