キムヨナを通してレ・ミゼラブルを知る その3

投稿者: | 2013/04/18

アンチ目線です。注意!!

「ON MY OWN」という曲が途中で使われているので。エボニーヌではないかという意見を見かけました。コゼットならもっと明るいイメージになるだろうとのこと。確かにコゼットは美しく愛らしく幸せな女性という印象です。
「ON MY OWN」とはエポニーヌが切ない思いを悲しく歌い上げる曲だそうです。

エボニーヌはコゼットが引き取られたテナルディエ家の長女でコゼットと同い年。シンデレラの姉的存在で、母親に溺愛されていて、コゼットを苛めます。高い教育を受けて、幼い頃は良い暮らしをしていましたが、やがて貧しくなりパリに移り住みます。
父親の悪事を手伝いながら泥水啜って生きていましたが、妹と一緒に警察から逃げている時に、落した手紙をきっかけにマリユスに出会い恋に落ちます。
しかしマリユスはコゼットしか眼中になく、エボニーヌの恋心にはまったく気付きません。エボニーヌはマリユスの焦がれる女性が、かつて虐げたコゼットとは知らずにマリユスの恋を成就させるために協力します。
エボニーヌはマリユスを守るために身を挺し、手のひらと胸を貫通した銃弾が致命傷となってマリユスに看取られて16歳の若さで亡くなります。

悲恋ですね。
パリで貧民として細々と生きていたならあの地味なねずみ色の衣装も納得です。まったく振り向いてくれないマリユスをいじらしくも一途に愛し、マリユスの目にもエボニーヌはみずぼらしい身なりをしていても美しく見えるようになっていくそうです。
しかし、報われぬ相手に一途に恋心を向け、「現世で結ばれないなら、同じ場所で死にたい」と願う少女と、キムヨナのイメージは合わないような気がします。
それにコゼットは真央ちゃんのイメージがある。例えて言うなら、マリユスがフィギュアの神様。神様に愛される美しく愛らしいコゼットの真央ちゃん。神様に恋い焦がれてもかなわないキムヨナのエボニーヌ。
こういう役柄は身につまされて嫌がりそうです。

こんな写真がありました。手のひらと胸。

ジゼル?

【つづく】