KODEMARI SAKURA YUKIYANAGI

浅田真央選手と羽生結弦選手を応援する毒吐き検証系ブログ。キムヨナ選手およびデーオタアンチなので注意。

アスリートジャーナルのコラム

アスリートジャーナルより。某所に貼ってくださったので転載。

浅田真央に見る女王の貫録 グランプリシリーズ第4戦 NHK杯 女子SP
元フィギュアスケーター 中庭健介

ショートでトップに立った浅田選手は、グランプリ初戦のスケートアメリカよりも1.9点ほど低かった。

その要因のひとつとしてコンビネーションジャンプの2つめのジャンプが回転不足の判定がついてしまったことが挙げられる。

ただ、ミスと呼べるものはこの一点のみだった。

演技内容にほとんど心配はない。むしろ2試合連続できっちり70点台に乗せてきたのは、今年の浅田選手の安定感を象徴している。

フィギュアスケートは、ショートとフリーできっちり点数をそろえなくてはならない。

浅田選手の場合、スケートアメリカと今回のNHK杯を合わせて、ショートを2回、フリーを2回こなして、その結果、グランプリファイナルへの道が開ける。

地元のグランプリ開催に加えて、浅田選手は国民的ヒロインで注目度も非常に高い。当然、緊張するだろう。このような状況の中、おそらく最後のNHK杯になるだろうショートで、このような演技ができるのは非常に素晴らしい。

一時期の浅田選手は見ていて心配な部分もあった。それが点数にも反映されていた。だが、今は絶対的な安心感の中で見ていられる。それが今年の浅田選手の良くなった点でもあり、強さでもある。

トリプルアクセルも比較的安定して、本人も「回転は出来ていた」とコメントしていたように回転不足の判定もなかった。着氷で両足になり、後ろ向きにまわったような感じだったが、ここで忘れてはいけないのは、浅田選手はトリプルアクセルに挑んでいるということだ。

ダブルアクセルという、トリプルアクセルよりひとつ回転の低いジャンプをどれだけきれいにおりても、今回の浅田選手のトリプルアクセルの方が上。ダブルアクセルは3.3あるが、トリプルアクセルは8.3ある。ここには5点の差がある。トリプルアクセルは、それくらい高い難易度を誇るジャンプなのだ。

おそらく世界でもトリプルアクセルを跳べるのは、浅田選手ぐらいだろう。だからこのトリプルアクセルがキーポイントになる。2試合きっちりとした形になってきているのは、今後につながる。

スケートアメリカ同様、今回もきっちりと加点がついた。最高の難易度のステップとスピンでオール4だった。

浅田選手の場合、回転も速いが、ポジショニングがきれいだ。ひとつひとつの形がきれい。スピンでまわっている最中もそうだが、ステップシークエンスの途中のポージングも、場面、場面が全てきれいだ。美しさがある。そういう質がある。これはトップ選手に共通している。

写真でどの場面をおさえても美しい。演技はその連続なので、動いているともっと美しく見える。動きの質に磨きがかかっている。

その結果、スピンやステップシークエンスの評価が高い。きちっとした中にポーズが含まれている。柔らかさのなかにも力強さがみられる。

今の世界のトップ選手を見たときに、ステップシークエンスの評価が高い選手がほとんどだ。世界ランクは、まるでステップシークエンスのランキングのようである。

ステップシークエンスは40秒くらいやっている。もっと長い選手もいる。それをジャッジはずっとみて判定している。ジャンプは一瞬。スピンは長くても15秒くらい。ジャッジやお客さんが長い間、注目してみている。

私は、そこの印象が芸術点に反映されると思っている。やはりステップシークエンスがうまい人は点数が伸びる。

今の浅田選手には、寸分の狂いもない。見ていて安心感がある。これが女王の貫録なのだろう。

「天才少女」から「戦う女性」へ変貌を遂げた浅田真央 グランプリシリーズ第4戦 NHK杯 女子フリー
元フィギュアスケーター 中庭健介

グランプリ初戦のスケートアメリカに続いて、浅田選手が地元開催のNHK杯で圧巻の強さを見せて優勝を飾った。

プログラムの内容が、スケートアメリカの時よりも攻めた構成になっていた。

スケートアメリカでは途中の2回転3回転を2回転2回転にしたり、まとめようという演技を心掛けていたと思う。あたまのトリプルアクセルの転倒が影響したのではないかと思われる。

今回はあたまのトリプルアクセルが着氷に成功し、その後の流れを確かめるというのではないが、予定通りの内容をきっちりとこなしたというのが、非常に印象が良かった。

トリプルアクセルに回転不足の判定がついてはいたが、スケートアメリカの時にあったトリプルアクセル以外のジャンプでの回転不足はなく、課題は改善されていた。このように技術的にさらに磨きがかかったことで、スケートアメリカの時よりも点数が伸びたのだと思う。

浅田選手の場合、優勝とかではなく、あくまでも自分自身との戦いだったと思う。その中でパーフェクトに滑るというのが一番の目標だったのだろう。結果、限りなくパーフェクトに近い演技内容だったと思う。

観客を引き込む浅田選手の世界観を強く感じた。

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One Response to “アスリートジャーナルのコラム”

  • danshidanshi より:

    中庭さんの文章力、すばらしいですね。選ばれた言葉が的確で、書かれている内容が
    説得力をもってすんなりと頭に入ってくる。しかも、選手の演技に注ぐ視線は、濁りなく公平で、鋭く深い。
     現役時代は四回転に果敢に挑戦し続けたニワンですが、こんな才能に恵まれていたとは。
     これからも是非、その文才をふるってほしいものですし、指導者としても、この競技自体の発展にも
    絶対寄与できる人材のはず。こういう人こそ、スケート連盟の中心的存在となるべきですね。